もくじ
英語が怖い看護師のあなたへ
体の不調で診察を求め病院にいらっしゃった外国人の患者さん、そのような方の対応で尻込みしてしまうことはありませんか?
そんなときはどうしたらいいでしょうか。
是非、思い切って話しかけてみましょう!何も患者さんは100点満点の英語を聞きに病院に来ているわけではないのです。とにかく体調を何とかしたいためにきているのです。
さて、英語が得意ではない方はどういう対応をしたらいいでしょうか?このページでは、英会話初心者でも、知っているだけですぐ無難なコミュニケーションが取れる方法を3つお教えします。
特に、3つ目は最終手段ですので、1つ目、2つ目がまだ厳しい看護師の方は3つ目の方法で乗り切りましょう。
魔法の言葉「Please」
医療の現場は商売ではないので、最悪、事務的な手続きが間違いなく、滞りなく進めば問題はありません。ただ、最低限のマナーある言葉がないと、患者さんに不満と誤解が生まれかねません。
患者さんに何かを求める、指示するときは、ひたすら単語や文章の前後(前でも後ろでもどちらでもいいです)に「please」を付けましょう。
道を案内するとき
×Go this way. この道を行って。
○Go this way please. この道を行ってください。
×Go to room No.3 . 3番の部屋に行って。
○Please Go to room No.3. 3番の部屋に行ってください。
英語でまくしたてる方に対して
×Speak slowly. ゆっくり話して。
○Please Speak slowly. ゆっくり話してください。
×Wait here. ここで待ってて。
○Wait here please. こちらでお待ちください。
バツ×を付けた文章も英語としては決して間違いではありません。愛嬌のある表情でニコニコしながらであれば、バツが付いた文章を話しても全く不快には思われないでしょう。
ただし、誤解を避けたいのであれば、「please」は付けて損はありません。
「Let’s」を使った文章を多用しよう
看護師という立場上、患者さんに指示する場面は多いものです。
命令口調になってしまいがちなそんなときは「Let’s」を使って印象を柔らかいものにしましょう。
「Let’s」という単語はとりわけ日本人にも馴染み深いものなので、比較的使いやすいと思います。
Let’s show your leg to the doctor. 脚をドクターに見せてみましょう。
Let’s see what’s wrong with you. 何が悪いのか見てみましょう。
Let’s go with me. 私と一緒に行きましょう(ついてきてください)。
Let’s do a blood test. 血液検査をしましょう。
Let’s wear this gown. このガウンを着ましょう。
命令口調で冷たい印象を持たれやすい会話も「Let’s」を使うことで、親しみ深いものとなりますし、
何も言葉が出てこないときも、とりあえず「レッツ……」と口に出し、「…check your leg.」(脚を診てみましょう)のように間を持たせる言葉にもなります。
最終手段は・・・
やはり英会話における奥の手はあらかじめハードルを下げることです。
「英語はできないんです。」、「苦手なんです」と前もっていうことによって精神衛生上楽になりますし、相手もそのつもりで話してきますので、聞き取りやすく配慮してくれるはずです。
例としては次のようなフレーズを覚えておきましょう。
Sorry, I don’t understand English. すみません、英語はわからないんです。
I’m not good with English. 英語は得意ではありません。
Please write it down here. ここに書いてください。
Please speak very slowly. とてもゆっくり話してください。
Sorry? え?(もう一度言ってください。Pardon?とも言う)
どうしようもなくなったら
「Let me get somebody else for you.」(だれか他の人を呼んできます。)
と言って助けを呼びましょう。
どうやったら英会話が上手くなるの?
英会話が上手下手というより、実は、看護師として十分な仕事ができるかどうかは結局は単語を多く知っているかどうかが勝負になります。もちろん、医療に関係する単語です。
尿検査を指す英語がわかりますか?心電図を指す英語はすぐ言えますか?
極端な話、「Urine test.」とだけ患者さんに言ったら、英語ネイティブの人は「ああ、尿検査をするんだな。」とわかります。
はじめは長い文章は要りません。最悪、単語だけでも意思疎通は可能なのです。
「この台の上に顎を乗せてください」と言いたいときに、細かな言い回しがわからなくても、ジェスチャーで見本を見せながら「Like this.」(このように)と言えば、ある程度問題なく伝わります。
つまり、英会話が上手くなる努力をするより、医療に関係のある単語をできるだけ多く覚える方が英語のできる看護師になる方法としては効率的なのです。
単語を多く覚えて場数を踏んでいけば、自ずと英語でのコミュニケーションも上手く取れるようになるはずです。
オンライン英会話がおすすめ
また、最近はオンライン英会話などでネイティブの人と会話の練習が廉価で出来ます。英語ができる看護師として成長したい方は、オンライン英会話で、講師の人に「医療の英語に絞って練習したい」とお願いするのもおすすめです。
自分の発音が伝わるかどうかのチェックなどもできますし、前もって練習しておけば、実際に外国人の患者さんと接するときに焦ることがなくなります。
追記
看護師がオンライン英会話を使うなら?のテーマについて書きました。
是非、読んでみてくださいね↓